開港以来、横浜は海外との窓口として、文化・技術・思想人が行き交う都市として発展してきました。そこで生まれた表現には、油彩画、水彩画、横浜浮世絵、漆器、陶磁器、写真、そして「横浜絵」と呼ばれる絵画などがあります。これらは国内にとどまらず、外国人向けの土産物や輸出美術として広く受容されました。本展では、この地で生まれた造形表現を「横浜絵」をキーワードに紹介します。幕末から明治初期、西洋絵画技法に刺激されて生まれた「横浜絵」の中心には五姓田派がいましたが、その表現技法は、周辺の画家たちへと広がり、主題、作風、技術は徐々に多様化し、水彩画の隆盛や輸出工芸の下絵制作へと展開していきました。
こうした造形作品に関わった横浜で活動した画家たちの作品は、徐々に明らかになりつつあります。本展では、知られざる作家や作品も含めてとりあげ、あわせて近年注目を集める横浜の画家・笠木治郎吉についても紹介します。
開催概要
- 会期
- 2026年9月5日 (土) ~2026年10月18日 (日)
- 場所
- 横浜市歴史博物館
- 会場
- 横浜市歴史博物館 企画展示室
- 開館時間
- 9:00~17:00(券売は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)
- 観覧料
| 観覧料 |
企画展観覧料 |
常設展共通 |
| 一般 |
1,000円(800円) |
1,200円(960円) |
| 高校・大学生 |
700円(560円) |
800円(640円) |
| 小・中学生、横浜市内在住65歳以上 |
500円(400円) |
550円(440円) |
※( )内は20名以上の団体料金です ※毎週土曜日は小・中・高校生は無料
※障がい者及び付添の方は無料です
※補助犬〔盲導犬、介助犬、聴導犬〕とご一緒に入館できます
- 主催
- (公財)横浜市ふるさと歴史財団
- 共催
- 神奈川県立歴史博物館、横浜市教育委員会
- 後援
- 朝日新聞横浜総局、 神奈川新聞社、 産経新聞社横浜総局、 東京新聞横浜支局、 毎日新聞社、横浜支局、 読売新聞横浜支局、 NHK横浜放送局、 tvk(テレビ神奈川)、 FMヨコハマ
本展の見どころ
① 初期とその広がりー肖像画、風俗画を紹介
「横浜絵」ということばをご存知でしょうか。その言葉を耳にしたとき、具体的にどのような作品を指しているのか、正確にイメージできる人は多くないかもしれません。この「横浜絵」の展開において最初に関わったのが、初代五姓田芳柳(1827-92)をはじめとする五姓田派の画家たち、そして、その息子である義松でした。和洋融合の肖像画や風俗画が「横浜絵」であり、その需要は国外のみならず国内へも広がっていきました。
② 変化する「横浜絵」―明治期のみずみずしい水彩画への展開を紹介
肖像画、風俗画に加えて明治20年代中頃からは、国内における水彩画隆盛期や来日外国人も増え日本の風景や風俗を情緒的に描いた水彩画作品が「横浜絵」の主力となっていきました。また、「横浜絵」に関わった幻の画家笠木治郎吉の初出品作品も多数紹介します。
③ 拡張する「横浜絵」―絵画から工芸への広がりを紹介
幕末から明治期の日本は、西洋の新しい視覚メディアが浸透し表現形態が変化した時期です。本展では、広義の「横浜絵」の潮流として、外国人好みの日本画や輸出用工芸品の下絵などにみられるその様相を紹介します。